コッキーポップとは

「コッキーポップ」は、1977年4月から1982年6月まで放送された音楽番組です。テレビは、日本テレビ系列の局で放送され、ラジオはニッポン放送で毎週月曜日から金曜日の23時30分~25時と日曜日は16時30分~17時まで放送されました。
両番組ともヤマハ音楽振興会の制作協力のもと、ヤマハの提供で『ヤマハポピュラーソングコンテスト』と連動して制作されてきました。司会やラジオパーソナリティは、両番組共通で大石吾朗さんが務めてきました。
コッキーポップのロゴ
コッキーポップのロゴは「Cocky Pop」と表記されます。英語の「Cocky(自信過剰な)」と「Pop(ポップ音楽)」を組み合わせたものです。高度成長期の真っただ中に若手アーティストの才能を発掘し、ポップな音楽を紹介する番組として、コッキーポップのロゴもデザインされました。音楽ファンやポップカルチャーに詳しい人々の間では「Cocky Pop(コッキーポップ)」のロゴは、伝説の音楽番組そのものの象徴として広く親しまれています。
番組概要
『ヤマハポピュラーソングコンテスト』(通称ポプコン)の開始と同じ1971年6月7日に放送がスタートしました。番組は、リスナーからのはがきやポプコンで入賞した曲を中心に選曲し、リクエストに応えて構成されてきました。また、ポプコン出身のアーティストやバンドをゲストに招き、インタビューやトークを行うなど、多彩なコーナーで展開されました。番組では、ポプコン本選会のリポートやリクエストランキングなども特集されました。
番組内容
番組中のトークは、他のラジオ番組がにぎやかなものばかりだった当時の状況に反し、初代ディレクターの近藤孝麿が、「はしゃがず、ポエティックに、一人の人に語りかけるつもりで」という方針を立て、番組作りを進めました。大石吾朗の他に、番組放送当初はアシスタントとして平野レミが出演した時もありました。作曲家の三保敬太郎、村井邦彦、鈴木邦彦の3人がローテーションで出演し作詞家の松原史明が構成作家を務めました。
今でいうJapanese POPの原点となった番組です。多くのミュージシャンを算出してきました。中島みゆき、世良公則、イルカ、円広志、長渕剛、チャゲ&飛鳥、クリスタルキング、渡辺真知子もコッキーポップの出身です。時代を超えて歌い継がれる名曲は、このコッキーポップから生まれたといっても過言ではないでしょう。それだけ多くの人に愛された番組でした。
放送スケジュール
番組は当初、月曜日から土曜日まで放送されていましたが、1972年4月からは金曜日までの放送に短縮され、さらに同年7月から1976年4月までは、ニッポン放送では日曜日にも放送が開始され、一部のネット局では土曜日に放送されていました。収録は毎週火曜日に1週間分まとめて行われていました。
終了
ポプコンが1986年の第32回大会をもって終了したのに合わせて、番組も1986年10月30日で終了しました。
主なコッキーポップ出身アーティスト
- NSP
- 小坂明子
- 石川優子
- Belle
- 高田真樹子
- 中島みゆき
- 雅夢
- 紙ふうせん
- 小坂恭子
- 谷山浩子
- 高岡美智子
- 佐野元春
- 八神純子
- 円広志
- 森川美穂
- 丸山圭子
- 小林千絵
- 長渕剛
- 麻里絵
- 新居昭乃
- イルカ
- 葛城ユキ
- 上條恒彦
- 因幡晃
- 根田成一
- あみん
- 松田晃
- もとまろ
- 中沢京子
- 柴田容子
- ウィッシュ
- 高木麻早
- 佐々木幸男
- 柴田まゆみ
- ピクルス
- 辛島美登里
- 渡辺真知子(PIA)
- りんけんバンド
- クリスタルキング
- パンダフルハウス
- チャゲ&飛鳥
- 世良公則&ツイスト
- 浜田良美とスペシャルリザーブ
- 小泉まさみ&こんがりトースト(順不動)